健診結果の“要経過観察”はどう対処するべき?
未分類 2024/10/31 20 views
健康診断の結果が記されている結果表は、自身の健康状態の通知表とも言えるもの。その表記の中で具体的に何をすれば良いのかイマイチ分からないという声が多いのが「要経過観察」です。
そんな「要経過観察」とは一体どういう意味を表しているのか、また、健診結果表を見るときに注目するべきポイントについて紹介します。(監修:一般財団法人 沖縄県健康づくり財団)
「要経過観察」は現状維持でいい?
数値が高いにも関わらず、「経過観察」と言われると、何か改善しなくてもいいの?と不安になってしまう人も中にはいるかも知れません。
そもそも、健康診断における経過観察とは、「現時点では積極的な治療や精密な検査は必要ない状態」という意味。ですが、定期的に健康状態の変化を確認したり、検査を行った方が良いというイメージを持ちましょう。
だいたい半年後に医療機関で検査を受けるか、1年後の健康診断で数値の変化を確認することをおすすめします。その間、食事や生活習慣を改善し、次回の健診で「要治療」と判定されないよう気をつけたいものです。
相談はかかりつけ医や地域の保健センターへ
健康診断の結果について相談したい場合は、地域の医療機関やかかりつけ医に健診結果を持参して相談するのが適切です。かかりつけ医であれば、カルテにこれまでの治療情報が載っているので、より的確なアドバイスをもらうことができます。また、必要に応じて専門医を紹介してもらえます。
また、所属する保険組合や協会、市町村によっては、健康診断結果をもとに健康相談を実施しているところもあるので確認してみましょう。どこに相談したらよいか分からない人は、市町村の健康増進課や市民健康課などへ相談してみるのも良いかも知れません。
健診結果は、数年分の比較も重要
健診結果は、単年で見るのではなく、過去のものも取っておいて、経年で数値がどう変化しているかを見るのも大切です。同じ医療機関で健診を受けている場合は過去2〜3年のデータが載っているので併せて確認するようにしましょう。もし、昨年よりも数値が改善していれば、生活習慣などの見直しの成果かもしれませんし、正常範囲内ではあっても少しずつ数値が悪くなっているのであれば、食生活や生活スタイルの中に何か原因があるのかもしれません。
また、「総合評価」の判定や所見のある項目のコメントにも目を通しましょう。
例)
・「軽度異常、要経過観察」の項目数が昨年と比べて増えていないか確認する。加えて、生活習慣改善のアドバイスが記載されている場合もあるので、そのことを参考に実践してみる。
・「要医療(要治療または要精査)」の項目がある場合は、症状がなくても病院を受診する。
健康診断は、受けて終わりではなく、その結果から行動に移すことが大事です。
ぜひ参考にしてみてくださいね。
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監修 (一財)沖縄県健康づくり財団
健康診断の実施のほか、利用者の運動サポートや生活改善のアドバイスを行い、県民の健康になる習慣づくりをサポートしている。
沖縄県南風原町宮平212 https://www.ganjuu.or.jp/facility/antiaging/