健康診断どう思う?!せきららボイス





健康診断って?

誰もが一度は受けたことのある健康診断。
会社員は年に1度の受診の義務があり、個人事業主などは受診を推奨されています。ですが、令和4年度の特定健診受診率を例にとると、沖縄県民は51.2%と半数程度に留まっていることや、健診の結果に何かしらの所見が出た人の割合は、全国と比べて高いというデータも出ています(令和3年度職場における定期健康診断実施結果で有所見率は70.4%)。
実際に、健康診断についてよく知らないという人や、いくべきとは思っていても受診できていないという人も少なくないはず。
この記事では、kenko ISLAND最新号「THE・健康診断」の誌面に登場した、県内で活躍する著名人の皆さんに、健康診断についてどう思うか、率直な意見をうかがいました!

沖縄で活躍する著名人に聞いてみた!

初恋クロマニヨン

初恋クロマニヨン(よしもと沖縄)。左から比嘉憲吾さん、新本奨さん、松田しょうさん

健康診断、毎年受けている?

松田:実は健診を受けたのは10年以上前。今回「kenko ISLAND」の取材にお声かけいただいたことをきっかけにメンバー全員が久々に健診を受けたので、すごく良い機会だと思っています。
比嘉:僕は8年前に人間ドックを受けて以来ですね。
新本:僕もよしもとのスクールに入るタイミングで健診を受けましたがそれ以降はゼロ。正直、健診を受けるのは40歳を超えてからでもいいかなぁと思っていました。

ズバリ、健康診断ってどう思います?

松田:絶対受けた方がいいと思う!!けど、特に身体に不調を感じていないというのもあって後回しにして足が遠のいてしまう・・・。
比嘉:受けないといけないのは分かっているけれど、正直ちょっと面倒くさいと思ってしまい、受診を先回しにしていたらかなりの時間が経っていました。
新本:受けるまでは怖い。けど、受けた方が良いものですよね。

健康診断のどの項目が嫌?

松田:採血はやっぱり怖いですよね(笑)。胃カメラの検査もやったことがないので怖いです・・・。
新本:僕も採血はちょっと嫌ですね〜。
比嘉:採血は怖くないかな。今すぐ刺されても大丈夫です(笑)。

今回健診を受けた感想は?

松田:医師に悪玉コレステロールが高いと言われて驚きました。
健康体だと思っていたので、軽くショックでしたね。糖尿病家系でもあるので、食事内容や甘い飲み物の飲み過ぎには気をつけようと思います!
比嘉:血圧が高いのではないかと日頃から心配でした。実は親父が高血圧で、一度倒れたことがあったので、今回先生に高血圧を指摘されて、やっぱりそうか・・・と。あと、お米が好きなので、血糖値も心配でしたが、その数値は大丈夫でした。
とはいえ、いよいよ危険が近づいてきているな・・と感じています。
新本:僕は特に結果に異常がなかったので安心しました。お医者さんからは「今の習慣を続けてくださいね」と言われたので、毎日のウォーキングも継続して、また来年受けます!

しんとすけ

しんとすけ(オリジンlil)。左 しんさん、右 首里のすけさん

健康診断、毎年受けている?

首里のすけ:僕にとっては年に一度のお体のチェック。毎年受けるようにしています!数値が良くない時は保健指導に通っていたのですが、だんだん忙しくなって最近はなかなか行けてないですね。担当の保健師さんから、「体調どうですか?」と直筆の手紙が届いたこともあり、行かなきゃと思いつつ足が遠のいていますね・・・。
しん:僕は去年から受けるようになりました。受けたきっかけは、スナックの仕事でお酒を飲みすぎて体調が悪かった時期があって、周りの人に病院に行くように勧められたこと。そこで肝機能の数値(γ-GTP)が1300あったんです。先生もこんな値は見たことがないと驚いていましたね。それくらい良くない状態でした。病院受診をきっかけに、健康診断を年に1度無料で受けられるということを知ったんです。

健康診断、ズバリどう思う?

首里のすけ:毎年受けるものだと考えています。ただ、胃カメラや大腸カメラなどは受けたことがないので正直なところちょっと怖い。
しん:若い頃は健康について特に考えたことはなかったけれど、身近な人が病気になったこともあったので、健診を受けることは大事だなと思ってますね。

健康診断の結果を受けての感想は?

首里のすけ:僕は昔から尿酸値が高くて、今回初めて9mg台(正常値は7mg以下)に突入してしまいましたね・・・。痛風発作はまだなく、体質的に高いんだと思うんですけどね。健診で現状を把握しつつ、生活習慣を改善しなきゃなぁと思っています。あと、つくづく運動不足を痛感してます・・・。
しん:1年で2センチ身長が伸びていました!まだ成長しているんだなぁって思いましたね。食事は基本自炊していて、野菜も食べているし、結構気をつけているんですけど、中性脂肪がかなり高かったので驚きました。先生には、「ラーメンばっかり食べてない?食べ過ぎ注意だよ〜」と言われたのですが、そんなに食べている訳ではないんですよね〜。最近はジムにも通っているので運動を頑張ることと、食事も継続して気をつけたいと思います!

仲本百合香

仲本百合香さん(FECオフィス)

健康診断、毎年受けている?

健康診断は毎年必ず受けています!
「身体は資本」。私は、個人事業主としてタレントや事務のお仕事をしていますが、「自分には代わりはいないんだ」と思って仕事をしています。例えば撮影の日に体調を崩してしまったら、誰かが代わってくれるわけじゃない。
だから家族の中でも、毎年健診は受けようねって話をしていますし、お互いの健康や体調についてよく家族内でも会話をしますよ。

健康を気遣うきっかけがあったんですか?

実は6年前に祖父が亡くなったことが大きいです。
祖父の遺言じゃないですけど、亡くなる前に言った言葉が、「唯一の心残りは健康診断を受けなかったこと」。祖父は自覚症状が出て初めてがんがあることが分かり、その時にはすでに手遅れでした。それまで祖父は元気に過ごせているのだから健診なんて受けなくてもいいと言っていました。
だから家族とは、「身体がなければ仕事もやりたいこともできない」という考えを持つようになったんです。

友人など周囲の人も健診受けていますか?

受けている人も受けていない人も半々ですかね。
20代、30代にとっては、健診を受けるのは時間もお金もかかるというイメージを持っている人が多い印象があって、仕事の休みを取ってまで健診を受けるかというと、優先順位的に高くないかもしれません。でも、もし病気になってしまったら手術や入院費もかかってしまうし、やりたいこともできなくなってしまう。
だから私は、「今年も健康」という証拠を確認する意味で1年に1回の健診は受けるべきだと思っていて。安心材料を買っていると考えれば、それで1年間健康に過ごせるじゃないですか。以前、母に、「今年は忙しいから健診には行けないかも」という話をしたら、「健診も受けられないほどあなたは売れっ子なんですか?」と言われてしまったんです(笑)。それがプロ意識として大事だと教えてもらった気がしましたね。
健診は自治体や会社によっては1年に1回無料で受けられるそうなので、ぜひたくさんの人に受けて欲しいですね。


まとめ

いかがでしたか?
健診を受けるのは大事だと思っていても、足が遠のいている人、受けるのが怖いという人も、1歩踏み出して健診を受けてみませんか?
健診の受け方や受けられる場所など、わからないことがあればお住まいの役所に相談してみてくださいね。

座りっぱなし対策、してますか?

とつぜんですが、あなたは1日のうち何時間座ってるか考えたことはありますか?
デスクワークで8時間みっちり座っているという人や、ネットやテレビ、スマホ利用で自宅でもほとんど座っているという人もいるかもしれません。実は、海外の調査で日本人はアメリカやヨーロッパなど世界の20カ国と比べて1日の座位時間(座っている時間)がダントツで長いことがわかっています。世界の1日の平均座位時間が300分なのに対し、日本は平均420分と2時間も多いそうです。
「座りすぎは不健康になる」とWHO(世界保健機関)が声明を出すほど、座位時間の身体への影響が最近注目されています。

「世界20か国における平日の座位時間」出典:厚生労働省ホームページ(https://www.mhlw.go.jp/content/000656521.pdf)

今回は、健康運動指導士の金城史郎さんに、座りすぎの身体への影響や、対策方法について教えてもらいました。

キケン!座りっぱなしの本当の怖さ

実際に座る時間が長いことは身体にどんな影響があるのでしょうか?金城さんによると、“座りすぎは喫煙と同じくらい身体に悪い”と警鐘を鳴らす海外の論文もあるといいます。
「ある国の研究で、運動しているかどうかに関わらず、座位時間が長い人は短い人に比べて寿命が短くなると言われています」と金城さん。座りすぎによって活動量が低下すると体重増加や糖尿病、高血圧、がん、認知症などのリスクが上がることも分かっているそうです。また、座っている状態は筋肉が動かせず、血流が滞りやすいことや、座位によって身体が圧迫され血管に負担がかかることで、狭心症や心筋梗塞、脳出血や脳梗塞などといった死に関わる病気の危険性が高まると言われています。
 そのほかにも、座りすぎの影響は身体だけではないようです。
「仕事中の座位時間が長い人ほど、メンタルヘルスが悪化しやすいことに加え、仕事への熱意や活力、没頭といったワークエンゲージメントを下げるとも言われています。長時間座り続けることで仕事の効率が下がりやすいとも考えられているのです」。

座りすぎを減らす5つのヒント

心身への悪い影響を抑えるためには、座っている時間を短くすることが大前提。ですが「デスクワークだからどうしようもない・・・」と思う人もいるはず。そんな場合の対策を金城さんが教えてくれました。「心身への影響を最小限に抑えるために大事なのは、座っている状態をこまめにブレイク(中断)することです。そうすることで筋肉を刺激したり、滞っている血流を促すことができ、リスクを抑えることにつながります」と金城さん。職場や自宅で使える座りすぎを防ぐヒントを紹介してもらいました。できることから取り入れてみてくださいね。

・30分〜1時間おきに立ち上がる

トイレ休憩や水分補給などちょっとしたことでもいいので立ち上がり、座っている状態を中断しましょう。タイマーや座りすぎ防止アプリを利用したり、仕事への集中が途切れたタイミングで席を立つなど、自分に合ったルールを決めるのがおすすめです。

・スクリーンタイムの時間を設定

 私生活でテレビやスマホなどの利用を楽しんでいるとついつい時間が経ってしまうもの。スマホの利用時間や内訳、利用制限ができるスクリーンタイムの機能を利用し、スマホ使用時間を30分や1時間などと設定することで、こまめに休憩を挟み、身体を動かすようにしましょう。

・スタンディング◯◯を活用

 座って行う会議だけでなくスタンディング会議を取り入れたり、高さのある机やカウンターで立って作業する、コーヒーブレイクをスタンディングにするなど、職場の協力が必要ですが、立って過ごせる環境を取り入れるのも手段の一つ。スタンディング会議を取り入れると、話を簡潔に済ませられたり、若手社員が発言しやすくなったという事例もあるそうです。

・歩く&立っている時間をかせぐ

例えば、トイレは遠くのフロア(または別の階)を利用する、駐車場は目的地より少し遠い場所を利用する、バスや電車では座らずに立つなど、ちょっとの工夫で歩く・立つ時間をこまめにかせぎましょう。

・ストレッチやエクササイズを取り入れる

全身の筋肉の約7割は下半身にあるため、これらの筋肉を動かすことで滞った血液を巡らせることができます。デスクワーク中やちょっとしたスキマ時間でもできる簡単なエクササイズを取り入れてみましょう。

①膝裏伸ばし

 イスに少し浅く腰掛けて左膝を伸ばし、前かがみになって膝裏をストレッチ。膝が曲がらないように押さえてもOK。両方行う。


②かかと上げ

椅子に腰掛け、つま先を床につけた状態でかかとを浮かせる。この時、ふくらはぎの筋肉を意識するのがポイント。これを何回か繰り返す。
できる人は、かかとを持ち上げる際に、膝を手で押さえて負荷をかけることでより筋肉を刺激できます。

③膝伸ばし

椅子に座って片方の膝を伸ばし、足を地面と平行になるように上げる。そのままの状態でつま先を身体側へ伸ばすことで大腿四頭筋(太もも前部)を鍛えることができます。

いかがでしたか?金城さんによると、今回紹介したようなちょっとした身体活動でも十分意味があるのだそう。また、立ち上がって軽めにスクワットをしたり、その場で足踏みを行うことが出来ればなお良いそうです。
「私は運動習慣があるから大丈夫」と思っている人は要注意。運動習慣がある人でも、連続して座っている時間が長ければ運動による効果が低くなってしまうというデータもあるといいます。

たった1分でもいいのでコツコツとブレイクを取り入れ、座りすぎを予防しましょう!

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監修:金城 史郎さん
健康運動指導士
沖縄県健康づくり財団 アンチエイジング医療センターにて、利用者の運動サポートや生活改善のアドバイスを行い、県民の健康になる習慣づくりをサポートしている。
(一財)沖縄県健康づくり財団 アンチエイジング医療センター
沖縄県南風原町宮平212 https://www.ganjuu.or.jp/facility/antiaging/

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