なんだか身体の節々が痛んで、急に高い熱が出て、これってもしかして…インフルエンザ??突然の体調悪化に「大変!」となった経験のある人も多いかもしれません。会社や学校を一定期間休まなくてはいけなかったり、家族間でもうつらないように配慮が必要だったりと、インフルエンザにかかると普段の生活にも大きな影響があるもの。それだけに、予防対策はできるだけしておきましょう。
この冬の流行状況は?
インフルエンザが日本で流行するのは例年12月から3月。ニュースなどで流行警報が流れることがありますが、その流行レベルをウェブサイトでチェックできるのを知っていますか?情報を発信しているのは国立感染症研究所。毎週1回、全国のインフルエンザ流行レベルを発表しています。
https://www.niid.go.jp/niid/ja/flu-map.html
これによると2019年12月時点の流行状況は、警報レベルを超えているのが1都1道2府30県。注意レベルを超えているのはなんと全47都道府県になっています。ちなみにこの冬、すでにインフルエンザにかかった患者報告数は105,221件。
沖縄だけを見ると、警報レベルではないものの、那覇市が注意レベルに入っているので、これから大流行とならないよう、予防策は今すぐにでも始めたいものです。
インフルエンザ?風邪?
実際、発熱や咳、鼻水が出るなどの症状が出始めた時に「風邪?インフルエンザ?どっちだろう」とすぐにわからないことも多いかもしれません。
特徴としてインフルエンザは突然の高熱(38度以上)や頭痛、関節痛、筋肉痛など症状が全身に現れます。実際にかかっているかは医療機関で検査をしないとわからないので、「この症状はインフルエンザかも…」と感じたら、すぐに医療機関への受診・インフルエンザ検査を受けることをおすすめします。
ただしこの時に注意したいのが、発熱から12時間未満の場合は検査結果が陽性にならないことがあるということ。検査は12時間経ってから受けることをおすすめします。
ちなみにインフルエンザのウィルスにはA、B、C型の3つの型があり、その年によって流行するウィルスが違います。なかでもA、B型は感染力がとても強く、この2つの型に毎年日本だけで約1000万人、約10人に1人が感染しているのです。
高齢者や乳幼児などはインフルエンザが引き金となって肺炎など、別の病気を併発してしまうこともあるので、かからないようにするための努力を一人一人することが大切です。
とにかく予防!
感染力の強いインフルエンザにかからないようにするためには、手洗い、マスク着用が基本!インフルエンザは、感染した人のくしゃみや咳、つばなどに含まれるウィルスを別の人が口や鼻などから吸い込むことで感染する「飛沫感染」と、感染した人がウィルスのついた手でものに触れ、それを別の人が触ることで感染する「接触感染」があります。
こうした感染を防ぐためにはとにかく手洗い!ポイントは以下の通りです。
手洗いのポイント
- 外出から帰ってきたとき、食事前など、こまめに手を洗う
- ウィルスは石鹸に弱いので手洗い時は石鹸を使用
- 手を洗うときは手のひら、甲、指先や爪、指の間、手首までしっかりと
そのほか、飛沫感染予防としてマスクの着用も効果的です。
免疫力が下がるとインフルエンザにかかりやすくなるので、しっかり睡眠をとってバランスの良い食事をすることも大切。また、予防接種を受けると、もしインフルエンザにかかってしまっても重症化しにくいと言われています。
できる予防をしっかりとして、インフルエンザが流行りやすい冬を乗り切りましょう!