カフェインとのイイ付き合い方

コーヒーや紅茶に含まれるカフェイン。とりすぎると身体に負担をかけてしまいますが、飲むタイミングや量を気をつければ、“イイ付き合い方”ができます。カフェインについて知っておきたいことを、管理栄養士の仲田孝奈さんに教えてもらいました。

クイズでカフェインについて正しい知識を得よう!

日常的に行っていることが、もしかしたら身体にとって良くない習慣になってしまっている可能性も。

クイズで確認してみましょう。以下の問題に○☓で答えてください。

①起床後、まずはコーヒーを1杯飲む
②集中したい時にカフェインをとる
③お水代わりにコーヒーを何倍も飲む
④頭痛がする時にカフェインをとる
⑤ダイエットのためにカフェインをとる

答えは以下の通りです。

①起床後、まずはコーヒーを飲む→☓
起きたばかりの身体は水分を欲している状態。カフェインには利尿作用があるので、目覚めの一杯には適していません。ただし、カフェインは脳の神経に作用して目を覚ましてくれるので、お水や麦茶などで水分補給してからコーヒーを飲むのは◎。

②集中したい時にカフェインをとる→○
カフェインには、脳や脊髄など中枢神経系を刺激する作用があるため、集中力や注意力を高めるほか、眠気を少なくする、疲労を感じにくくする働きがあります。

③お水代わりにコーヒーを何杯も飲む→☓
カフェインは、摂取すると身体へすぐに吸収されて、1時間ほどで神経伝達物質の増加による気分高揚、眠気消失、そして交感神経の刺激による基礎代謝増進などの効果が発揮されます。その持続時間は、個人差がありますがおよそ4〜6時間。短時間に続けてカフェインを摂取する、もしくは多くの量を一度にとるのは控えましょう。過剰に摂取するとめまいや立ちくらみ、心拍数の増加、興奮、震えなど健康被害をもたらすことがあります。

④頭痛がする時にカフェインをとる→☓
「頭痛がする時、コーヒーを一杯飲むと和らぐ」と聞いたことがあるかもしれません。例えば、血管が拡張しておこる偏頭痛をカフェインは緩和させる効果があると言われています。しかし、頭痛(偏頭痛)にはさまざまな症状があり、原因も異なります。場合によっては、カフェインの成分が頭痛の症状を悪化させることもあるので、頭痛がする時には、カフェインは控えた方が安心です。

⑤ダイエットのためにカフェインをとる→☓
代謝をアップさせたり脂肪を燃えやすくする効果が期待できるため、実際にダイエットサプリにもカフェインが含まれていることがあります。しかし、ダイエットのためにカフェインをとるのは、過剰摂取になる可能性が高く、身体にさまざまな不調が出るリスクがあるので気をつけなければいけません。

意識したい、カフェインの正しい摂取量

それでは、コーヒーや紅茶など、身近にある飲み物にはどれくらいのカフェインが含まれているのでしょうか?

食品中のカフェイン濃度(厚生労働省「食品に含まれるカフェインの過剰摂取についてQ&A ~カフェインの過剰摂取に注意しましょう~」より抜粋)

例えば、毎日ドリップコーヒーを1杯飲む人を基準にしてみると、インスタントコーヒーは、カフェイン濃度が少し高くなります。コーラなどの清涼飲料水やエナジードリンクは種類によって濃度は異なりますが、カフェインが多く含まれているものだと、ドリップコーヒーの5杯分になることも。一方、ほうじ茶やウーロン茶だと、コーヒーの1/3杯分のカフェイン量になります。このように、普段飲んでいる飲み物を基準に比べてみると分かりやすいかもしれません。

世界保健機関(WHO)は、妊娠した女性に対して、1日当たりのカフェイン摂取量を、コーヒー3〜4杯分(1日)までにすることを呼びかけています。カフェインの許容量には個人差があるため、設定はされていませんが、とりすぎには十分気をつけましょう。

また、身体はカフェイン(特にエナジードリンク)の作用に慣れやすいため、自然と量が増えてしまい、過剰摂取につながってしまうことがあります。カフェインをとることが多い人は、自分の過剰摂取になっていないかを意識しながら、無理のないようにとりましょう。

監修:仲田孝奈(管理栄養士)

エクササイズで腸活をもっと効果的に

腸内環境を整えるには、食事に気をつけるのはもちろんですが、適度な運動も欠かせません。お腹を圧迫する猫背を解消し、便通を良くするために副交感神経が優位になるエクササイズや、腸活をしたことで栄養が行き渡り、代謝のいいカラダづくりが期待できるタイミングで実践したい運動を紹介します。動画もあるので見ながら実践してみてください。

姿勢を正して腸の動きを活発に!「シーテッドマーメイド」

一つ目に紹介するのは、腸の動きを促進するためのエクササイズ「シーテッドマーメイド」。これは、カラダがリラックス状態になったときにはたらく「副交感神経」を優位にすることで胃腸の働きを活発にするのが目的。また、胸を開く動作が入っているので、姿勢の改善にも役立つエクササイズです。

普段から姿勢が悪かったり、長時間にわたるデスクワークなどで背中が丸まり猫背になっていると、常にお腹を圧迫していることになります。腸の動きを邪魔しないために、猫背を解消して、深い呼吸ができるようにしましょう。

やり方は簡単。あぐらで座って片手を挙げ、そこから下げた手の方向にゆっくりとカラダを倒していくだけ。これを両方向に繰り返します。

ポイントは背筋を伸ばすことと、呼吸を意識すること。5〜6秒かけて息を吐きながらゆっくりとカラダを倒すようにします。とても簡単な動作なので、毎日、眠る前などに習慣づけるのがおすすめです。

腸活+美ボディを目指すエクササイズ「ブルガリアンスクワット」

腸活の良いことと言えば、腸内環境が整うことで栄養がきちんと行き渡るカラダになるということ。逆に腸内環境が悪いままだと、どんなに良い食材を食べていても、その栄養素はきちんと摂取できないということになります。

きれいなカラダを目指してボディメイクに励むときも、その前提として腸内環境は整えておきたいもの。その上で、多くの人が気になるお尻や太もも、お腹まわりや二の腕、そして全身の引き締めに効果的なエクササイズを取り入れましょう。運動をして筋肉がつくと代謝のいいカラダになり、痩せやすくなるメリットもあります。

そんなボディメイクにおいておすすめなのが、「ブルガリアンスクワット」。大きな筋肉を鍛えることで代謝を上げる代表的なエクササイズです。

椅子を使って片足で屈伸をするので、キツイ!と感じるかもしれませんが、少しずつトライすることで徐々にできるようになります。ただ、最初から無理をするのは禁物です。あくまでも安全に、転んでケガをしないように注意しましょう。

kenko ISLANDのyoutubeチャンネル「わおちゅーぶ」ではその他のエクササイズも紹介しています。チェックしてみてくださいね。

監修:ロクト整形外科クリニック 照屋杏織 宮里怜菜(トレーナー)

公式マスコット「わお」って?